リリース2009.02.13
蓄光塗料(紫外線硬化タイプ)販売開始のお知らせ
蓄光塗料(製品名 LIGHTIVE COAT)紫外線硬化タイプの販売を開始いたしました。
蓄光材は、太陽光などから吸収したエネルギーを放出する際に、電力を使わずに発光することから、屋外において非常時や夜間に有効とされ、安全上の利用が期待されてきました。
しかし、加水分解(水分や水蒸気と結びついて蓄光顔料が分解されてしまう現象)に伴う劣化が問題で、これまでは屋内での使用が一般的でした。
従来からの蓄光メーカー各社は、現時点において、浸水約96時間で蓄光・発光の機能が失われ、加水分解を防ぐ製品の開発に至っていませんが、当社は、蓄光顔料の粒子表面を樹脂で被うこと(特許取得済 第4071821号)により、水に負けない製品の開発に成功しました。
紫外線硬化タイプは、紫外線の光エネルギーによってUV硬化樹脂を液体から固体に僅か数秒で硬化させる塗料で主なメリットは次の通りです。
・見た目に美しい、鏡面仕上げができる。
・塗膜を硬くできるので、高い耐磨耗性がある仕上げにできる。
・硬化する時間が数秒なので、作業時間が短縮できる。
・火を使わない焼付塗装なので、二酸化炭素が発生しない。
・熱ではなく光を使用するので安全性が高い。
また、弊社の蓄光材は耐水性を備えていますので、下記のような屋外のシーンにおいて活用が期待できます。
避難誘導
大規模災害発生時の避難の際、日中であれば安易な経路でも暗闇では視認が困難になり、予想以上に時間を費やします。高輝度・長残光の特性を活かし、電気不要で明るく光り、いざという時に頼りになります。
特に観光客の多い地域では、不慣れな場所での避難となるため、誘導表示により心理的な不安の解消につながります。
注意喚起
建物内での注意喚起や電源のない山間部での、急傾斜地崩壊危険区域標識・土石流危険渓流標識などの活用も、その効果が期待できます。
公園や漁港・港湾用車止め
照明の少ない公園や漁港・港湾の車止めに施工することで、認識が容易となり、衝突や転倒・落下を防ぐことが可能です。
船舶・海上利用
船舶航行において、船からの落下や船舶同士の衝突といった事故回避に有効です。